右膝内側の痛みの改善例

【現症】右膝関節内側の鵞足と思われる箇所に座位、右膝関節屈曲約９０°で同部位に発痛。歩行時発痛あり。

【施術と結果】本症例は、右膝内側に歩行時の痛みを訴えており、目視、触察にて、熱感や腫脹が確認できなかった為、痛みは、同部位周辺の筋群（縫工筋、薄筋、半腱様筋）の筋緊張による血行不良が要因と考えた。また、痛みを訴える同部位の筋緊張の要因として腰部筋群（腸腰筋）の筋緊張も影響しているのではないかと推測した。

　先ず、右膝関節内側の発痛部位周辺に緩消法を約2分施し、筋弛緩を確認した結果、座位での右膝の関節可動域（以下、ROM）自動で約120°歩行動作による右膝関節内側面の痛み１０から3（ＮＲＳ改変）となった。発痛箇所が膝蓋骨近位の右大腿直筋周辺に移行したとの報告を受け、触察を行い、右膝蓋骨近位約１０ｃｍ周辺に筋緊張を確認。同部位に約２分施術し筋弛緩を確認した結果、座位での右膝ROM自動で約130°となり、歩行動作による右膝関節内側面の痛み１０から1（ＮＲＳ改変）となった。

　次に、右膝の痛みが大きく変化したため、腰部の触察に移り、腰部側面から上前腸骨棘内側に筋緊張を確認。同部位に約10分施術を行い、腰部側面の押圧深右約2cmから4cm、上前腸骨棘内側の押圧深右約1cmから3cmの筋弛緩を確認した結果。歩行動作による痛みは10から0（ＮＲＳ改変）となった。