【患者】80代前半 女性
【主訴】1週間くらい前から、ズボンを履く動作で右肩から右腕にかけて痛みが出て困っている。
【既往歴】-
【現病歴】約1週間前より、ズボンの上げ下ろし動作で右上肢に痛みが生じるようになり、生活に支障を来たしている。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】80代前半 女性
【主訴】1週間くらい前から、ズボンを履く動作で右肩から右腕にかけて痛みが出て困っている。
【既往歴】-
【現病歴】約1週間前より、ズボンの上げ下ろし動作で右上肢に痛みが生じるようになり、生活に支障を来たしている。
続きを読む【現症】右肩関節伸展位で右肘関節屈曲動作(以下、同動作)を行うと、右上肢に痛みが生じる。右上肢に安静時痛は無し。
【施術と結果】本症例は、誘因無く右上肢の運動痛を発症しており、目視と触察により腫脹や熱感が確認できないことから、右上肢周辺の筋緊張による血行不良が要因と考えた。
先ず、同動作を行った際に最も痛みを感じる部位を示してもらったところ、右大胸筋から右三角筋前部線維周辺を示した為、触察により筋緊張を確認し、緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認。結果、同動作を行った際の右上肢の痛みは10から7(NRS改変)と小さくなった。
次に、同動作を行った際に最も痛みを感じる部位が右肘関節前面周辺に移動した為、触察により筋緊張を確認し、緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認。結果、同動作を行った際の右上肢の痛みは10から3(NRS改変)と小さくなった。
続いて、同動作を行った際に最も痛みを感じる部位が右三角筋前面周辺に移動した為、触察により筋緊張を確認し、緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認。結果、同動作を行った際の右上肢の痛みは10から1(NRS改変)と小さくなった。
最後に、右上肢への血行不良は右鎖骨周辺の筋緊張が要因と考え、触察により筋緊張を確認し、緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認。結果、同動作を行った際の右上肢の痛みは10から0(NRS改変)と消失した。
ズボンの上げ下ろし動作に支障が無くなった為、安心してお帰りいただいた。