【患者】40代前半、男性
【既往歴】-
【主訴】昨日の演奏で、不慣れな椅子を使ったので、背中にすごく疲れを感じ、今朝になって痛みが出てきた。
【現病歴】昨日の演奏会場が普段使用しない会場であったため、不慣れな椅子を使っての演奏となり、演奏会終了後、背部に疲れを感じた。今朝になって背部痛が出現した。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】40代前半、男性
【既往歴】-
【主訴】昨日の演奏で、不慣れな椅子を使ったので、背中にすごく疲れを感じ、今朝になって痛みが出てきた。
【現病歴】昨日の演奏会場が普段使用しない会場であったため、不慣れな椅子を使っての演奏となり、演奏会終了後、背部に疲れを感じた。今朝になって背部痛が出現した。
続きを読む【現症】安静時も右肩甲骨内側縁周辺に痛みを感じる。日常生活上の可動域制限は確認できなかった。
【施術と結果】本症例は、演奏に不慣れな椅子を使用したことにより発生した背部痛であるが、目視と触察にて腫脹や熱感は感じられなかったため、痛みを感じる部位及び、その直下の第12肋骨下縁の筋緊張が痛みの一つの要因であると考えた。
まず、痛みを感じる右肩甲骨内側縁周辺を触察し、筋緊張を確認したため、緩消法にて約30秒弛緩したところ、痛みが10から7(NRS改変)となった。
痛みに変化が確認できたため、引き続き同部位を緩消法にて約1分弛緩したところ、痛みが10から2(NRS改変)となった。
引き続き同部位に緩消法を施行したが、筋の弛緩が芳しくなかったため、右肩甲骨内側縁周辺の筋緊張を誘発すると考えられる、右肩甲骨内側縁直下の第12肋骨下縁へと施術を移行した。
右肩甲骨内側縁直下の第12肋骨下縁を触察したところ、筋緊張が確認できたため、緩消法にて約5分弛緩したところ、痛みが10から0(NRS改変)となった。
「明日からまた出張のため、痛みがなくなってとても助かった。」と安堵の表情であった。