【患者】60代前半 男性
【主訴】何もしなくて、このままでも腰が痛い。足を引きずってしか歩けない。
【既往歴】ー
【現病歴】数日前から、誘引なく突然、腰に激痛が走り痛くなった。安静時痛あり。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】60代前半 男性
【主訴】何もしなくて、このままでも腰が痛い。足を引きずってしか歩けない。
【既往歴】ー
【現病歴】数日前から、誘引なく突然、腰に激痛が走り痛くなった。安静時痛あり。
続きを読む【現症】直立にて約10°前傾を呈しており、その肢位からの背屈は痛みの為不能である。端座位にて胸腰部自動関節可動域(以下、ROM)屈曲約15°・伸展約−10°で痛みが強くなる。
【施術と結果】本症例は、急性腰痛発生から数日後である為、目視にて患部を確認し、発赤、熱感そして明らかな腫脹は確認できなかった。
発生時と比べると痛みは2割ほど軽減してきていると報告を頂いた。
足を引きずっている為、室内を歩行して頂き、現在の状況を確認した。左足を引きずった状態で、歩幅10cmほどでゆっくりと歩行。この状態を覚えて頂いた。
痛みのある箇所を触察すると第3腰椎高位棘突起より約7cm左側に筋緊張を確認した。先ず腰部側面から緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。痛みが10から5(NRS改変)に小さくなった。
次に第3腰椎高位棘突起より約7cm左側に筋緊張に対して触察すると、痛みが軽減していた為、患部に緩消法を約1分行い筋弛緩を確認した。痛みが10から0(NRS改変)と消失した。
歩いて頂くと痛みが消失したため、かなり驚いた状態であった。施術前の歩行よりも3倍の速度で、スタスタと歩かれた。
端座位にて胸腰部ROM 屈曲約45°に大きくなった。続けて緩消法を約10分行い筋弛緩を確認した。端座位にて胸腰部ROM 屈曲約60°に大きくなった。最後に腰部側面よりやや前方の筋緊張に対して緩消法を約10分行い筋弛緩を確認した。端座位にて胸腰部ROM 伸展約15°に大きくなった。
屈曲と伸展をしていただくと痛みは消え、全然違うと言って喜んでいただいた。
「痛みが全然ない」と驚かれ、引きずった足は正常になり、次回も来たいと予約を取られ、スタスタ歩いて帰られた。