【患者】40代前半 男性
【主訴】左の肩甲骨を動かすとゴリゴリと音が鳴って痛い。
【既往歴】左肩関節周囲炎(約3年前)
【現病歴】約3年前転倒して左肩を打ち、その数か月後に左肩の可動制限を発症し、近医整形外科で肩関節周囲炎と診断された。現在、左肩の痛みは緩解したが肩甲骨の運動痛が残存している。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】40代前半 男性
【主訴】左の肩甲骨を動かすとゴリゴリと音が鳴って痛い。
【既往歴】左肩関節周囲炎(約3年前)
【現病歴】約3年前転倒して左肩を打ち、その数か月後に左肩の可動制限を発症し、近医整形外科で肩関節周囲炎と診断された。現在、左肩の痛みは緩解したが肩甲骨の運動痛が残存している。
続きを読む【現症】左肩甲骨自動挙上時に轢音とともに運動痛が発生する。
【施術と結果】本症例は約3年前から左肩甲骨の運動痛を訴えており、その要因は肩甲骨周辺の筋緊張と考えて触察したところ、左肩甲骨周辺(上縁・外縁・肩甲骨面上)および頚部左側面に筋緊張が確認された。
はじめに、最も強い筋緊張が確認された肩甲骨外縁周辺に約2分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、左肩甲骨自動挙上時の運動痛は10から2(NRS改変)となった。引き続き、同部位周辺に約2分施術し筋弛緩を確認したが、症状の変化は確認できなかった。施術部位をほかに強い筋緊張が確認された肩甲骨面上・肩甲骨上縁周辺に移行し、それぞれ部位に約2分施術し筋弛緩を確認したが、症状に変化は確認できなかった。ここで施術部位を頚部左側面の筋緊張部位に移行し、同部位に約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果、左肩甲骨自動挙上時の運動痛は10から0(NRS改変)となり消失した。
ゴリゴリとした音は残っているが痛みと音は関係ないということが分かった、と喜ばれていた。