【患者】70代前半 女性
【主訴】右手足の痺れ
【既往歴】膵臓膿胞
【現病歴】一週間前の朝、左腕に痛みが出て、夜に痛みが増し、左脛に痛みが出だした。翌日、左腕と両足に発痛。近医整形外科にてすべり症からの神経痛と診断を受け鎮痛剤を処方された。翌日から現在まで、痛みは無くなったが、右手足に痺れがある。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】70代前半 女性
【主訴】右手足の痺れ
【既往歴】膵臓膿胞
【現病歴】一週間前の朝、左腕に痛みが出て、夜に痛みが増し、左脛に痛みが出だした。翌日、左腕と両足に発痛。近医整形外科にてすべり症からの神経痛と診断を受け鎮痛剤を処方された。翌日から現在まで、痛みは無くなったが、右手足に痺れがある。
続きを読む【施術と結果】本症例は、3日前から発症した右脹脛の痺れと右下肢の筋力低下を認め、右1指の痺れと筋力低下を認めており、目視・触察にて熱感や腫脹は確認できなかったことから、筋緊張による血行不良が症状の要因と推測した。ただし、筋力低下を認めているので、麻痺も念頭に置いて施術をしていくことにした。時系列で症状の変化を追うと初めは左腕の痛みから始まっていること、現症が右半身に発症していることから、左頸部周辺に要因があるのではないかと考えた。
先ず、触察にて左胸鎖乳突筋に筋緊張を確認した。緩消法を約1分施し、筋弛緩を確認した結果、右下肢に力が入ると患者さん本人から報告を受けた。効果が確認できたため、引き続き左胸鎖乳突筋を約5分、筋緊張部位を確認しながら施術し、筋弛緩を行った結果、ご本人主観で右手の痺れは消失し、握力も8割以上回復したとタオルを握りながら報告を受けた。また、右下肢の筋力低下は歩行をされながら問題を特に感じないと報告を受けた。
今回は右手と右下肢の症状であったが、頸部左側の施術で変化が確認できたため一つにまとめての報告とさせていただいた。右脹脛の痺れはこの後、腰部側面の筋弛緩で約8割減と報告を受け、この日は終了した。