【患者】40代後半 男性
【主訴】寒い時期になると右膝が痛くなり、特に寝起きで右膝を伸ばす時が辛い。また、2日前の寒い日に洗車で屈んだ時に右膝に激痛が走り、しばらく立ち上がれなかった。
【既往歴】―
【現病歴】約6年前から寒い時期になると右膝関節痛が出現し、起床時は特に増悪する。また、2日前の洗車作業で右膝関節屈曲時に激しい痛みが発生し、引っかかったようになり暫く動けなかった。約30年前にサッカーで右半月板損傷したが、手術は行わず高校のサッカー推薦を辞退した経緯あり。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】40代後半 男性
【主訴】寒い時期になると右膝が痛くなり、特に寝起きで右膝を伸ばす時が辛い。また、2日前の寒い日に洗車で屈んだ時に右膝に激痛が走り、しばらく立ち上がれなかった。
【既往歴】―
【現病歴】約6年前から寒い時期になると右膝関節痛が出現し、起床時は特に増悪する。また、2日前の洗車作業で右膝関節屈曲時に激しい痛みが発生し、引っかかったようになり暫く動けなかった。約30年前にサッカーで右半月板損傷したが、手術は行わず高校のサッカー推薦を辞退した経緯あり。
続きを読む【施術と結果】本症例は、右膝蓋骨周辺の広い範囲に痛みを訴えており、目視及び触察にて痛みを訴える部位の皮下出血や腫脹及び熱感が感じられないことから、膝関節の屈曲及び伸展動作に関わる筋群の筋緊張による血行不良が要因と考えた。
はじめに、右膝蓋骨上端周辺を触察したところ、筋緊張を確認した。筋緊張部位に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した結果、痛みが10から8(NRS改変)と小さくなった。次に、右膝内側側副靭帯(以下、MCL)周辺を触察したところ、限局した痛みを訴えたため緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認した結果、痛みが10から6(NRS改変)と小さくなった。次に、右膝内側の痛みに関連する縫工筋の起始部である右上前腸骨棘内縁を触察したところ、筋緊張を確認した。筋緊張部位に緩消法を約3分施術するとしこりのようなものが出現したため、更に約2分施術し筋弛緩を確認した結果、痛みが10から1(NRS改変)と小さくなった。
施術から4日経過後に痛みの確認をしたところ、「起床時の痛みもなく生活できている」と喜びの報告を受けた。