【患者】60代後半、女性
【主訴】左膝の内側が痛い。手術後もずっと痛みが残っている。
【既往歴】左膝内側側副・前十字・後十字靭帯断裂再建術(約38年前)
【現病歴】上記約38年前に実施した再建術後、膝痛が軽度残存していた。2〜3年前から特に左膝内側の痛みが気になるようになった。手術を実施した病院を受診した所、骨は大丈夫とのことで、膝サポーターで様子を見るように言われたが、痛みは変わらず継続している。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】60代後半、女性
【主訴】左膝の内側が痛い。手術後もずっと痛みが残っている。
【既往歴】左膝内側側副・前十字・後十字靭帯断裂再建術(約38年前)
【現病歴】上記約38年前に実施した再建術後、膝痛が軽度残存していた。2〜3年前から特に左膝内側の痛みが気になるようになった。手術を実施した病院を受診した所、骨は大丈夫とのことで、膝サポーターで様子を見るように言われたが、痛みは変わらず継続している。
続きを読む【検査結果】持参レントゲン写真では、左膝蓋大腿関節は外側優位の変形あり。
【施術と結果】本症例は、術後残存する痛みとの事から、術創痕部の筋腱群の緊張亢進を疑った。触察にて同部の筋緊張を確認したため、そこ(以下、部位A)を施術開始箇所とした。
施術者①の施術開始から、約1分で部位Aの弛緩を確認。痛みは10から8(NRS改変)と小さくなった。変化がみられた事から、部位Aへの施術継続を決定した。
施術者②に交代。約1分で部位Aの更なる弛緩を確認。痛みは10から7(NRS改変)と小さくなった。しかし、痛みの変化量が見込みより小さく感じられた為、左膝関節周辺の筋緊張の要因と考えられる左上前腸骨棘付近を触察した所、筋緊張亢進を確認できたため、そこ(以下、部位B)を次の施術箇所とした。
施術者②が引き続き施術。約2分で部位Bの筋弛緩を確認。痛みは10から5(NRS改変)と小さくなった。
次に、左上前腸骨棘付近の筋緊張亢進の要因を左腰部側面(以下、部位C)の筋緊張亢進と考えた。触察にて部位Cの筋緊張亢進を確認したため、次の施術箇所とし、施術者①に交代した。施術開始から約5分で部位Cの筋弛緩を確認。痛みは10から2(NRS改変)と小さくなった。この時点で別部位への施術を希望された為、本症例への施術は終了となった。「腰の筋肉と膝がつながっていて、腰を軟らかくすると膝が痛くなったのは面白い」と喜びの報告を受けた。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①渡邉②秦の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の画像検査の評価は施術者②が行った。