【患者】50代前半、女性
【主訴】左腕に痛みと痺れがある
【既往歴】胆嚢切除術、子宮癌切除術(約13年前)
【現病歴】約3ヶ月前から特に誘因なく左上腕外側に痛みと痺れが出現。他院整形外科を受診し(診断名不明)、内服と湿布の処方を受けたが、その後も同じ症状が継続するため当院へ来院。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代前半、女性
【主訴】左腕に痛みと痺れがある
【既往歴】胆嚢切除術、子宮癌切除術(約13年前)
【現病歴】約3ヶ月前から特に誘因なく左上腕外側に痛みと痺れが出現。他院整形外科を受診し(診断名不明)、内服と湿布の処方を受けたが、その後も同じ症状が継続するため当院へ来院。
続きを読む【検査結果】頚部からの神経学的異常無し。
【施術と結果】本症例は、左上腕外側の痛みと痺れを訴えているが、頚部神経学的異常と左肩関節可動域制限を認めなかった為、左肩関節周辺の筋緊張亢進からの血行不良が要因と考えた。触察の結果、左鎖骨・腋窩・肩甲骨周辺の筋緊張亢進を確認したため、各部位の施術を行う事とした。
まず施術者①が左鎖骨下動脈周辺の筋弛緩を試みた。施術開始約30秒で同部の弛緩を確認するが、痺れに変化は見られなかった。変化無しとの事から同部位への施術は継続せず、部位変更を決定した。引き続き施術者①が左腋窩周辺の施術を行った。約2分で弛緩を確認。痛みは10から5(NRS改変)と小さくなり、痺れは主観で5割減となった。変化が見られた事から、同部位への施術継続を決定した。
次に、施術者②が左腋窩周辺の施術を続けて行った。約1分で更なる筋弛緩を確認したが、痛みと痺れに変化は見られなかった。そのため別部位への施術を行う事とした。引き続き施術者②が、左肩甲骨下部から内縁部に掛けて触察すると筋緊張亢進が確認できたため、同部位への施術を開始。約1分で弛緩を確認。痛みは10から3(NRS改変)と小さくなり、痺れは主観で7割減となった。
これ以降は変化が見られなかったため、本症例症状に関わると考えられる腰部側面の筋緊張部位を施術し終了。「痺れる場所を直接触るわけでなく、なぜ症状が変わるのか?」と驚きの報告を受けた。腰部の筋緊張が大きな原因となっている考えを伝え終了した。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①渡邉②秦の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は施術者②が行った。