【患者】70代後半 女性
【主訴】麻痺側の親指が痛い
【既往歴】脳梗塞
【現病歴】約4ヶ月前に脳梗塞で入院しし、2ヶ月で退院。右側麻痺あり。家に帰り、少しずつ料理をしていたら右母指中手指節関節(以下、MP関節)に痛みが出現した。その後、約2週間経過しても痛みに変化なし、リハビリ加療を受けている。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】70代後半 女性
【主訴】麻痺側の親指が痛い
【既往歴】脳梗塞
【現病歴】約4ヶ月前に脳梗塞で入院しし、2ヶ月で退院。右側麻痺あり。家に帰り、少しずつ料理をしていたら右母指中手指節関節(以下、MP関節)に痛みが出現した。その後、約2週間経過しても痛みに変化なし、リハビリ加療を受けている。
続きを読む【施術と結果】本症例は右母指MP関節の屈曲時の痛みを訴えており、痛みの要因を筋の緊張と考え、触察にて右母指MP関節掌側周辺の筋と右長母指屈筋起始部周辺の筋に筋緊張を確認した。
右長母指屈筋起始部周辺の筋に約1分緩消法を行い筋弛緩を確認した。結果、右母指MP関節掌側の屈曲時痛は変わらなかった。症状に変化がないため次に右母指MP関節掌側周辺の筋に約2分緩消法を行い筋弛緩を確認をした。結果、右母指MP関節掌側の屈曲時痛が10から5(NRS改変)となった。改善がみられた為、同部位周辺を約3分施術し、筋弛緩を確認した。結果、右母指MP関節掌側の屈曲時痛が10から0(NRS改変)となった。再発抑制のため腰部に緩消法を約20分行い施術を終了した。
後日、包丁を使っても右母指MP関節掌側の屈曲時痛が無いと報告を受けた。