18年前の交通事故から継続する右肩上部の痛みが一度で改善した例

【現症】右上肢の挙上と右肩関節外転で右肩上部周辺に強い鈍痛が発生する。
右肩関節可動域（以下、ROM） は自動で屈曲約90°、外転約80°。 仕事後は安静時痛が出現する。
【施術と結果】本症例は右肩上部の鈍痛を訴えており、18年前の交通事故で右半身を強打した際の衝撃による筋緊張が痛みの要因と考えた。
触察により右肩上部の筋緊張を確認した。痛みの訴える範囲が広い事と痛みの限局性がないため、腰部の筋弛緩により右肩上部周辺の筋弛緩が出来ると考えた。
　まず、触察にて腰部の筋緊張を確認し、第二腰椎高位腰部正中から外方へ約６ｃｍ周辺の筋に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。
　その結果、右肩ROMは自動で屈曲約110°、外転約100°と改善が見られ、右肩上部の鈍痛は10から5（NRS改変）と小さくなった。
　変化が確認できた為、同部位に約5分緩消法を行い筋弛緩を確認した。その結果、右肩ROMは自動で屈曲約180°、外転約160°と大きくなり、 右肩上部の鈍痛が10から0（NRS改変）と消失した。
　 残りの時間は再発防止の為、腰部側面の筋緊張部位を確認し、同部位周辺に緩消法を施術し、終了した。
　18年以上続く腕の痛みが消失し、長年悩んでいた痛みが消失した事で安心した表情を浮かべ、「腕が上がる。上げても痛くないし、何もしてなくても痛かった肩の痛みがなくなった。」と喜んだ様子だった。