【患者】80代後半 女性
【主訴】右の首から肩に痛みがする。
【既往歴】ー
【現病歴】昨日に誘因なく頸部右側から肩部に痛みが出始め、今朝になっても、変化が見られなかった為ご来院された。
続きを読む
【現症】頸部関節可動域(以下、ROM)右回旋、自動、約20°で肩甲骨上縁に発痛。
【施術と結果】本症例は、頸部右側から肩部にかけて痛みを訴えており、目視、触察にて熱感や腫脹は確認できなかったことから、痛みの要因は筋緊張による血行不良と考えた。
先ず、頸部右回旋時に発痛する右肩甲骨上縁の筋周辺を触察し、同部位、及び第2胸椎高位(以下、T2)右側の筋に筋緊張を確認した。頚部右回旋の発痛は、T2右側の筋緊張が要因ではないかと推測し緩消法を約1分施し筋弛緩を確認した結果、頸部ROM右回旋、自動、約40°まで変化が確認できた。
痛みの部位の変化は確認できたが、患者さん本人の認識では痛みの変化は無いとの見解だった為次に、施術部位を右肩甲骨上縁の上後鋸筋と思われる筋周辺の筋緊張部位に約3分緩消法を施し、筋弛緩を確認した結果、頸部ROM右回旋、自動、約60°となり、痛みも10から0(NRS改変)となったとご本人から報告を受けた。
一人で車の運転をしてきたが、これなら横を向いても痛くないし、首肩の痛みも無くなって良かったと笑顔でお伝えいただけました。