【患者】40代後半 女性
【主訴】1週間前と2日前にぎっくり腰になった。 その前日にヨガでスキのポーズをやったからかもしれない。昨日はほぼ動けず、横になっていたが寝返りもできなかったのが徐々に回復している。屈む動作はこれくらいしか出来ない。
【既往歴】―
【現病歴】1週間前と2日前にぎっくり腰を発症した。その前日にヨガのスキポーズで背中や腰をかなり伸ばしている。発症直後は動けず、寝返りもできない。前屈みになりながらの歩行。
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【現症】寝返りもできない状態。歩行時に痛みを訴える。また、脊柱起立筋及び尾骨部周辺と仙腸関節周辺に痛みを訴える。座位の前屈は約20°しか行かない。
【施術と結果】本症例は、ヨガのスキのポーズで背中や腰を伸ばす姿勢でぎっくり腰を発症しており、目視及び触察にて痛みを訴える部位の腫脹及び熱感が感じられた。その要因として腰部全体の筋緊張及び断裂の可能性によるものと考えた。
はじめに、両臀部の痛みが発症する直上部の腸骨稜後方付近を触察したところ筋緊張を確認した為、緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認した。結果、座位での体幹前傾動作による痛みが10から7(NRS改変)と小さくなった。前傾角度も60°と大幅に改善された。
痛みの変化があったことから、さらに同部位周辺の腸骨稜後方から腰部側面にかけて筋緊張を確認しながら、緩消法を約20分行い、筋弛緩を確認した。結果、座位での体幹前傾動作による痛みが10から3(NRS改変)と小さくなった。また、歩行時痛は10から1(NRS改変)と小さくなった。次に、椅子座位姿勢時に尾骨部周辺に痛みが発生するとのことから、尾骨部周辺の痛みを訴える筋緊張部位に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した。結果、尾骨部及び仙腸関節周辺の痛みは10から1(NRS改変)と小さくなった。
昨日まで出来なかった寝返り動作や歩行が可能となり、また看護師をやっており職業柄立位が多い為、仕事が再開できると大変喜んで頂けた。