【患者】60代前半 女性
【主訴】洋服を脱ぐ時左肩から左腕の辺りが痛い
【既往歴】ー
【現病歴】約1ヶ月前に特に誘因なく左肩関節挙上時に左肩関節から左上腕にかけて痛みが発症した。洋服の着脱時に特に痛みを感じる。
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【現症】左肩関節可動域(以下、ROM)は自動で屈曲自動で約60°で左肩関節から左上腕にかけて痛みが発現する。
【施術と結果】本症例は左肩関節屈曲時に左肩関節から左上腕周辺に痛みが発現しており、痛みの要因は大胸筋の緊張があり、上腕二頭筋とおもわれる周辺の筋まで筋緊張していると考えた。
初めに、触察にて左鎖骨起始部から約3/1までまでの範囲で約5cm下方までの筋緊張を確認した。左大胸筋周辺に2分施術し筋弛緩を確認した。結果、左肩関節周辺の痛みが10から7(NRS改変)と小さくなった。改善が見られた為、引き続き同部位周辺に緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認した。結果、左肩関節周辺の痛みが10から3(NRS改変)と小さくなり、左肩ROMが自動で屈曲約110°と大きくなった。
次に、左肩関節の痛みより、上腕二頭筋とおもわれる周辺の痛みを訴えられた為上腕二頭筋の痛み左大胸筋周辺を触察したところ、左腋窩のり下方約3cmから約5cmの範囲で筋緊張を確認した。緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。結果左上腕の痛みは10から3(NRS改変)と小さくなった。改善を確認した為更に同部に約3分施術し、筋弛緩を確認し痛みは10から0(NRS改変)と消失した。
次に左肩関節から左上腕周辺の痛みの根本原因は腰部の筋緊張と考え残り時間で腰部に緩消法を施術し終了した。
後日、服の着脱がスムーズだったと報告いただいた。