右足趾の骨折以来続く右下腿の痺れと右足ROM制限の改善例

【現症】安静時に右下腿前面に痺れ有り。右足関節可動域（以下、ROM）は自動で伸展約5°とROM制限を確認。
【施術と結果】本症例は、右足趾の骨折を契機として右下腿前面の痺れと右足関節のROM制限が生じており、目視と触察により腫脹や熱感が確認できないことから、右下腿の筋緊張が要因と考えた。
　先ず、右下腿前面を触察したところ右前脛骨筋近位約1/3周辺に筋緊張を確認した為、緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認。結果、右下腿前面の痺れは主観により約3割減少したと報告を受け、右足ROMは自動で伸展約10°と大きくなった。
　次に範囲を広げて触察したところ、右前脛骨筋遠位1/3周辺に筋緊張を確認した為、緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認した。結果、右下腿前面の痺れは主観により変化が無く、右足ROMは自動で伸展約15°と大きくなった。
　右下腿前面の痺れに変化が無かった為、右下腿の筋緊張は右鼡径部周辺の筋緊張が要因と考え、右上前腸骨棘周辺を触察したところ筋緊張を確認し、緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認。結果、右下腿前面の痺れは主観により約7割減少したと報告を受けた。
　治らないものと思っていた症状が軽減したことで、またテニスができるようになるとに大変お喜びいただいた。