【患者】70代前半 女性
【主訴】左肩が痛くて腕があがらない。
【既往歴】ー
【現病歴】約1ヶ月前から誘因なく左肩関節周辺に痛みが発生し、近医整形外科にて左肩関節周囲炎(七十肩)と診断を受け、貼付薬を処方されたが痛みに変化がない。
続きを読む
【現症】安静時痛があり、左肩関節可動域(以下、ROM)は自動で屈曲約45°・外転約20°で左肩関節周辺に痛みが増悪する。
【施術と結果】本症例は、左肩関節屈曲・外転動作時に左肩関節周辺に痛みを訴えており、近医整形外科で七十肩と診断を受け慢性的な痛みである事や、左肩関節屈曲・外転動作時痛がある事から、左大円筋周辺と左大胸筋周辺の筋緊張と考えた。
初めに、触察にて左大円筋停止部周辺に筋緊張を確認し、緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した。結果、左肩関節周辺の安静時痛が10から7(NRS改変)と小さくなった。改善が見られた為、引き続き同部位周辺に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した。結果、左肩関節周辺の安静時痛が10から6(NRS改変)と小さくなり、左肩ROMが自動で屈曲約100°・外転約40°と大きくなった。
次に、左大胸筋周辺を触察したところ、左鎖骨中央から下方約5cm周辺に筋緊張を確認し、緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した。結果、左肩関節周辺の安静時痛が10から3(NRS改変)と小さくなった。改善が見られた為、引き続き同部位周辺に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した。結果、左肩関節周辺の安静時痛が10から1(NRS改変)と小さくなり、左肩ROMが自動で屈曲約170°・外転約160°と大きくなった。
短時間でこんなに改善するなんてと笑顔で喜びの報告を受けた。根本原因を取り除く事を目指したいと言われ、残り時間で腰部に緩消法を施術し終了した。