【患者】20代前半 男性
【主訴】首と肩が痛い
【既往歴】ー
【現病歴】以前から首肩の凝り感はあったが、2か月前より痛みが増悪してきた。1ヶ月前に近医脳神経外科を受診。脳の異常は無く、ストレートネックであると言われた。
続きを読む
【現症】頚部から肩部にかけての凝りを強く感じ、日常生活でも違和感がある。後頭部痛やふらつきも感じることがある。頭痛とふらつきは3週間前まで発症していたが、現在は落ち着いている。特に左側が辛い。頸部関節可動域(以下、ROM)制限は確認できなかった。
【施術と結果】本症例は、2カ月続く頚部から肩部にかけての痛みを訴えており、目視・触察にて熱感や腫脹は確認できなかったことから、痛みの要因は筋緊張による血行不良と推測した。痛みを訴える頸部、肩部を触察し筋緊張を確認。この部位の筋緊張の要因は、胸腰部の筋緊張も関連していると考え、先ず、胸腰部から施術を行うこととした。
触察にて、第1腰椎棘突起より左に約4cmの筋に筋緊張を確認し、緩消法を約1分施し、筋弛緩を確認した結果、左肩部の痛みは10から7(NRS改変)となった。変化が確認できたため更に約5分、周辺の筋に対して施術を施し筋弛緩を行ったが左肩部の痛みは10から5(NRS改変)まで以上変化がみられなかった為、腰部側面に移行し、触察により、体表より押圧深約2cmの部位に筋緊張を確認した為、緩消法を約10分施し、押圧深約5cmとなった結果左肩部の痛みは10から2(NRS改変)となり、痛みの面積も小さくなったと患者さん本人から報告を受けた。
最後に痛みを訴える頸部から肩部の筋緊張部位に約3分施術を行い、筋弛緩を確認した結果、痛みは10から0(NRS改変)となった。体全体に感じる重さはあるが、痛みは消失したと安堵の表情でお話しくださいました。