【患者】70代前半 女性
【主訴】数十年前から頭痛が治らない。
【既往歴】ー
【現病歴】約40年以上前から頭痛が有り、近医にて様々な検査を受けたが異常無し。鎮痛薬を処方されたが、本人が薬を好まないため服用しないでいた。
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【現症】体が冷えると頭痛が発生する。頭痛と共に肩が震えるほどの悪寒が発生する。体を温めると痛みが和らぐので、体を冷やさないように常に気をつけている。両手両足に慢性的な冷えを感じている。
【施術と結果】本症例は、体の冷えと共に発生する頭痛であり、各検査でも異常は見られなかったため、体の全体的な筋緊張による血行不良が要因と考えた。
頭痛は一般的な群発性頭痛であれば要因は頚部の筋緊張と考えるが、今回の症状は冷えと共に発生する頭痛である為に頚部の筋緊張よりも腰部の筋緊張が引き起こしているのではないかと考え、腰部から施術を開始した。開始前の腰部側面の押圧深は約1cmだった。腰部側面から正中方向に向けて緩消法で筋緊張を弛緩させていき、合計で約30分腰部を弛緩させた結果、腰部側面の押圧深は約3.5cmだった。体が冷えた時だけ頭痛が発生する為に来院時は頭痛は感じていなかったので、一度帰宅して頂き生活の中で経過をみてもらう事にした。2
週間後に再来した時点では頭痛は一度も発生してないと報告を受けた。何十年もの間、週に何度も頭痛が発生し続けていたのに、2週間も痛くならなかったので希望が見えたと喜んで頂いた様子だった。