【患者】20代後半 男性
【主訴】1ヶ月前から歩いてる時に脹脛の裏が痛い。
【既往歴】−
【現病歴】約1ヶ月前、長時間歩行後に右下腿部痛が出現する。以降、歩行時に痛みが増強する。
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【現症】歩行時の荷重応答期に右下腿後面近位2/3中央付近に痛みが出現する。安静時痛は無く、可動域制限も確認できない。
【施術と結果】
本症例は約1ヵ月前から右下腿部の歩行時痛を訴えており、目視にて腫脹、熱感、発赤は確認できなかった為、痛みの要因は右下腿部の筋緊張による血行不良であろうと考えた。
まず、右下腿部の筋緊張の要因として腰部の筋緊張が右下腿部周辺の痛みを誘発していると考えられるため、腰部の筋弛緩を行うこととした。
第4腰椎高位腰部正中から外方へ約5cm周辺に筋緊張を確認した。同部位周辺に約1分緩消法を行い、筋弛緩を確認した。
その結果、右下腿後面近位2/3中央付近の歩行時痛が10から5(NRS改変)と小さくなった。
再度疼痛部位を示指で示してもらったところ、先程の疼痛部位より約3cm上方を示した為、再度腰部の筋緊張を確認し、同部位周辺に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した。
その結果、右下腿部の歩行時痛が10から2(NRS改変)と小さくなった。
次に右下腿部の歩行時痛を改善のためには腰部全体の筋緊張を弛緩させることが重要であることを説明し、腰部側面の筋緊張部位に施術を移行することとした。腰部側面に筋緊張を確認し、緩消法を約20分施術し筋弛緩を確認した。
その結果、右下腿部の歩行時痛が10から0(NRS改変)と消失した。
「歩いても痛くない。足が軽くなった。」と喜んだ様子で笑顔で帰路につかれた。