左膝の痛み（成長痛）を患部に触れることなく改善がみられた一例

【現症】左脚荷重時に膝蓋骨遠位、膝蓋腱に痛みが発生する。左大腿後面に引張感、左膝関節可動域（以下、ROM）自動、伸展約-30°。
【施術と結果】本症例は、左脚荷重時に左膝に痛みを訴えており、目視、触察にて痛みを訴える患部に熱感、腫脹は確認できなかったことから、痛みの要因は筋緊張によるものと考えた。また、膝蓋腱に痛みの出る要因は、大腿四頭筋、腰部の筋緊張も考慮し、触察すると腰部左側の腸骨陵、左上前腸骨棘内側周辺に筋緊張を確認した。
　先ず、腰部左側の筋緊張部位に約２分施術し筋弛緩を確認した結果、左膝関節ROM、自動、約-10°となり、患者さんご本人の主観で左大腿後面の引張感は５割減。効果が確認できたため、同部位に約５分施術を行い更に筋弛緩を行った結果、左膝関節ROM、自動、伸展0°となり、左大腿後面の引張感は消失し、左脚荷重時の痛みは10から6（NRS改変）となった。
　次に、上前腸骨棘内側周辺の筋緊張部位に約５分施術を行い、筋弛緩を確認した結果、左脚荷重時の痛みは10から0（NRS改変）となった。膝関節の屈曲伸展を行っても痛みは感じないと報告を受けた。