【患者】40代後半 女性
【主訴】約1週間前にスクワットをしたら右膝を痛めた。
【既往歴】―
【現病歴】約1週間前、スクワット時のフォームが悪く右膝痛を発症。
続きを読む
【現症】両膝関節屈曲・伸展動作時に、右膝蓋骨上極周辺に痛みが出現。安静時痛は無く、日常生活上の右膝関節可動域制限は確認できなかった。
【施術と結果】本症例は、右膝蓋骨上極周辺に痛みを訴えており、目視及び触察にて痛みを訴える部位の皮下出血や腫脹及び熱感が感じられないことから、急性外傷ではなく右膝蓋骨上極の大腿四頭筋周辺の筋緊張が痛みの要因と考えた。
はじめに、大腿四頭筋が膝蓋骨を牽引していることから右大腿四頭筋を触察したところ、右膝蓋骨上極から約10cm上方に筋緊張を確認した。筋緊張部位に緩消法を約40秒施術し筋弛緩を確認した結果、両膝関節屈曲・伸展動作時の右膝蓋骨上極周辺の痛みは10から1(NRS改変)と小さくなった。次に、痛みを訴える右膝蓋骨上極周辺を触察したところ、筋緊張を確認した。筋緊張部位に緩消法を約40秒施術し筋弛緩を確認した結果、両膝関節屈曲・伸展動作時の右膝蓋骨上極周辺の痛みは10から0(NRS改変)と消失した。その後は再発防止を目的として、大腿四頭筋周辺の筋緊張の要因と考えられる腰部の筋緊張を弛緩する為、腰部側面に緩消法を約20分施術し筋弛緩を確認して終了した。
2分以内に痛みが消失したことに大変驚いていた。今後はフォームを改善し、膝に負担がかからないようトレーニングすると意気込んでいた。