頚部の癒着が要因と思われる頭痛が一瞬で消えた改善例

【現症】頭痛の程度はご本人の主観では強度ではない。痛みは右側頭部の拍動痛と右後頭部の締めつけられるような痛みが混同している様である。
【施術と結果】本症例は頭痛を訴えているが、ご本人の主観として痛みが強度ではない事、過去にも何度か同症状を経験している事から脳の特別な疾患による痛みであるとは考えにくく、頚部の筋緊張による脳への血行不良が要因ではないかと考察し施術を開始した。
　先ず、右側頭部の拍動痛を訴えていた為、右頚動脈周辺の筋緊張が要因ではないかと考察し、触察をすると右乳様突起下部の内頚動脈周辺に筋緊張を確認した。同箇所に緩消法を約1分程行い筋弛緩を確認した。その結果、右側頭部の拍動痛は主観で消失したとの報告を受けた。
　次に右後頭部の痛みの要因として痛みを訴える後頭部の真下に位置する頚部の筋緊張が要因であろうと考え触察すると、軸椎棘突起から右に約2cm外側に筋緊張が確認できた。同箇所に緩消法を行うと筋の伸縮がスムーズに行われていない癒着の様な状態が確認できた。約30秒程行うと筋の伸縮がスムーズになったと確認でき、更に筋弛緩も確認できた。
　その結果、右後頭部の痛みが主観で消失したとの報告を受けた。筋の癒着の様な状態がなくなったと感じられた瞬間にご本人から今スッキリしましたとの報告をしていただけたので、大変興味深い体験でした。