【患者】10代前半、女性
【既往歴】(-)
【主訴】首が痛くて下を向けない
【現病歴】本日、公園の滑り台で立ちながら滑っていたら途中で靴が引っ掛かり前方に転倒し頭頂部から落下し受傷した。
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【現症】安静時痛はないが、頚部関節可動域(以下、ROM)は自動屈曲約10°で頚部前面の痛みの為制限あり。
【施術と結果】本症例は本日、転倒受傷した後に発症した頚部痛を訴えているが、頚部以外の症状がなく、頚部周辺の腫脹、発赤、熱感等は確認出来なかったことから頚部の筋緊張による血行不良が痛みの原因と推察した。
先ず、痛みを訴える頚部前面周辺を触察したところ左右の胸鎖乳突筋周辺に筋緊張を確認した。先ず、緊張の強い右胸鎖乳突筋に対して緩消法にて約2分施術し筋弛緩を確認した結果、頚部ROMは自動で約30°となり痛みは10から5(NRS改変)と小さくなった。
次に、左胸鎖乳突筋に対して約2分施術し筋弛緩を確認した結果、頚部ROMは自動で約40°となり痛みは10から2(NRS改変)と小さくなった。効果が認められたためさらに左右胸鎖乳突筋に対して約5分施術した結果、頚部ROMは自動で約50°となり痛みは10から0(NRS改変)と消失した。
「夏休み初日に首が痛くなって落ち込んでたけど、すぐに治って良かった」と喜んでいただけた。