2か月前に発症した右臀部痛の改善例

【現症】右臀部周辺に歩行時痛あり。日常生活上の胸腰部可動域制限は確認出来なかった。
【施術と結果】本症例は、触察にて腫脹及び熱感が感じられず、右臀部痛が誘因なく発症していることから、右腸骨稜周辺の筋緊張による血行不良が痛みの要因と考えた。
　 はじめに、痛みを訴える右臀部の直上である右腸骨稜周辺を触察したところ、筋緊張を確認した。筋緊張部位に緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認した結果、右臀部痛は10から7（NRS改変）と小さくなった。改善が見られたことから、さらに同部位周辺の筋緊張部位に約10分施術し筋弛緩を確認した結果、右臀部痛は10から5（NRS改変）と小さくなった。痛みが残存していることから右臀部を触察したところ、限局した痛みを訴えた。腹臥位にて右臀部の限局した痛みが発生する筋緊張部位に緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認した結果、右臀部痛は10から3（NRS改変）と小さくなった。次に、右臀部痛の改善のためには腰部全体の筋緊張を弛緩させることが重要であることを説明し、腰部側面の筋緊張部位に施術を移行した。緩消法を約15分施術し、筋弛緩を確認した結果、右臀部痛は10から1（NRS改変）と小さくなった。
　 原因不明で精密検査の必要性を感じていたが、筋緊張による痛みということが理解でき安心して頂けた。