1年以上前に誘因なく発生し、24時間痛みが続く背部痛の改善例

【現症】可動域は異常無く、圧痛や運動痛は無い。座位での姿勢保持で痛みが増悪する。腰部右側の脊柱起立筋に筋硬結が確認できた。
【施術と結果】本症例は、誘因なく少しずつ痛みが悪化し、圧痛や運動痛が無いことから腰部の右側脊柱起立筋付近に触察で確認できた筋硬結が痛みの要因であると考えた。第12肋骨の下部周辺に強い筋緊張を確認し、左右で比較したところ右側が硬結している事が確認できた。
　 先ずは緩消法で約5分かけて第12肋骨の下部を弛緩させていき、痛みの変化を確認したところ、座位で安静時での痛みは10から9(NRS改変)と変化が見られた。
　 更に第1、第2腰椎高位の右側脊柱起立筋の筋硬結を約15分かけて弛緩させたところ、座位で安静時での痛みは10から5(NRS改変)と減少した。まだ脊柱起立筋の硬結が多く残っている為、残りの部分を軟らかくすれば痛みは消えることを理解して頂き、続きの部分は自分でも軟らかくしたいと意気込んでいらっしゃった。