こぶしが握れない右環指可動域制限および屈曲時痛の改善例

【現症】右環指は、中手指節関節（以下、ＭＰ関節）で屈曲可動域制限あり。また、自動屈曲にてMP関節掌側に痛みを感じる。指尖手掌距離（以下、ＴＰＤ）は約3ｃｍ。
【検査結果】レントゲンにて右環指MP関節の変形性変化なし。
【施術と結果】本症例は、右環指ＭＰ関節掌側に痛みを訴えており、その周辺の筋腱の緊張と腱等の肥大によるものと考えた。触察にて患部の肥大を確認し、施術開始箇所とした。
　 まず、施術者①から開始。約2分で肥大の縮小を確認。痛みは10から8（ＮＲＳ改変）と小さくなった。ＴＰＤは約3ｃｍから約2ｃｍと改善が見られた。
　 改善が見られた事から、同箇所への施術を継続する事とした。次に施術者②に交代。同箇所への施術を開始。約5分で肥大の更なる縮小を確認。痛みは10から5（ＮＲＳ改変）と小さくなり、ＴＰＤは約1．5ｃｍへと改善が見られた。
　 この時点で、別症状が気になると訴えられた為、本症例への施術は終了した。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①筆者②渡邉の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は施術者①が行った。