2年前から悪化傾向で歩行に支障をきたす程の腰痛等の改善例

【現症】腰部、背部、胸部、殿部には安静時痛があり、座る、立ち上がる等の起居動作時に顕著に痛みが発現する。寝返りは不可であり、歩行は可能であるが、歩き始めは足がスムーズに出ずペンギン歩きを呈する。
【施術と結果】本症例は腰痛を始めとした症状を訴えているが、近医整形外科を受診し、レントゲン検査で異常がない為、痛みの要因は筋緊張による血行不良であろうと考えた。
　 痛みを訴える部位を触察すると筋緊張が確認でき、特に腰部側面の筋緊張が著明であった為、先ずは腰部側面から施術する事とした。第3腰椎高位の腰部真横から正中に向かって緩消法を約3分行い、筋弛緩を確認した。
　 その結果、腰部の安静時痛が10から8(NRS改変)と小さくなった。効果が確認できた為、引き続き同部位に緩消法を約10分行い筋弛緩を確認した。その結果、腰部の安静時痛は10から5(NRS改変)となり、椅座位からの立ち上がり動作痛が10から7(NRS改変)となった。歩行時はご本人の主観で約１割歩きやすくなったとの報告を受けた。
　 効果が認められた為、引き続き腰部真横から約10分行い筋弛緩を確認した。その結果、施術開始前に約5mmであった押圧深が約2.5cmになり腰部、殿部の安静時痛は10から0(NRS改変)と消失し、背部、胸部の安静時痛は10から3(NRS改変)となった。この時点で安静時痛の改善で大分楽になったとの笑顔の報告を受けた。
　 歩行はまだペンギン歩きではあったが、ご本人の主観では約２割歩き易くなったとの報告を受けた。何よりも希望が持てる様になったと喜んでいただけました。