10年前から続く、椅座位からの起立動作時腰痛の改善例

【現症】安静時痛なし。椅座位からの起立動作（以下、同動作）時に腰部全体に痛みを感じる。
【検査結果】レントゲン検査では腰椎全体に経年性変形あり。
【施術と結果】本症例は、第４腰椎高位正中より左右４横指外側付近に痛みの訴えあり。当該部分の痛みの発生原因は、その部分よりも腰部両側面の筋緊張の亢進と関連があると考え、腰部両側面から筋弛緩させる事とした。
　 まず施術者①から実施。施術開始から約3分で筋弛緩を確認。同動作時の痛みは10から8（NRS改変）と小さくなった事から、同部位への施術を継続する事とした。
　 次に施術者②に交代。約10分で同動作時の痛みは10から6（NRS改変）と小さくなった。再び施術者①へと交代し、施術を継続。約15分で同動作時の痛みは10から5（NRS改変）と小さくなったが、変化は少なかった。
　 残り時間が僅少である事とご本人の希望もあり、痛みを訴える箇所にも直接施術する事とした。施術者②に交代。約10分で同動作時の痛みは10から3（NRS改変）と小さくなった。ここで施術時間終了となった。「椅子から立ち上がる時の痛みが減ったので、10分歩いてみるのが楽しみだ」との報告を受けた。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①渡邉・②秦の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は②が行った。