長時間同じ姿勢を続けた後の動作時に発症する腰痛の改善例

【現症】指床間距離（以下、FFD）約50cmで、第4腰椎（以下、L4）棘突起より左右外方約5cmの脊柱起立筋周辺の深層部に痛みが出現。
【施術と結果】本症例は、L4棘突起より左右外方約5cmの脊柱起立筋周辺の深層部に痛みが出現していることから、その要因として腰部筋群の筋緊張による血行不良と考えた。
　 触察にて痛みを訴える部位の皮下出血や腫脹及び熱感がないことを確認。深層部の痛みは施術時間がかかることを説明し、施術を開始した。
　 はじめに、腰部両側面を触察したところ、筋緊張を確認した。筋緊張部位に緩消法を約7分施術し筋弛緩を確認した結果、FFD約50cmでのL4棘突起より左右外方約5cmの脊柱起立筋周辺の痛みは10から0（NRS改変）と消失し、FFDは約30cmとなったが、第2腰椎（以下、L2）棘突起周辺に痛みが出現した。変化があったことから、さらに同部位周辺の筋緊張部位に約11分施術し筋弛緩を確認した結果、FFD約30cmでのL2棘突起周辺の痛みは10から0（NRS改変）と消失し、FFDは約10cmとなった。
　 深層部の痛みは施術時間がかかることを説明していたが、短時間の施術で痛みが消失したことにとても感動していた。痛みは消失したが、腰部両側面の筋緊張が残存しているため、再発防止のためには深層部まで筋弛緩することが必要であることを説明し、施術を終了した。