【患者】20代後半 女性
【主訴】約5年前からデスクワークによる目の疲れがあり、寝てもなかなか回復しない。
【既往歴】―
【現病歴】約5年前から、パソコン業務による眼精疲労がある。
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【現症】頚部伸展時に後頚部右側周辺に痛みが出現。安静時痛なし。日常生活上の頚部可動域制限は確認できなかった。
【施術と結果】本症例は、目視及び触察にて痛みを訴える部位の皮下出血や腫脹及び熱感が感じられないことから、後頚部右側周辺の筋緊張による血行不良が眼精疲労の要因と考えた。
はじめに、頚部伸展時に痛みが出現する後頚部右側周辺を触察したところ、筋緊張を確認した。筋緊張部位に緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認した結果、後頚部右側周辺の痛みが10から0(NRS改変)と消失した。
次に、頚部両側面の筋緊張により内頚動脈及び総頚動脈が圧迫されたことによる眼球への血行不良が眼精疲労の要因と考え触察したところ、両側の胸鎖乳突筋前縁の頚動脈三角部周辺に筋緊張を確認した。両側の筋緊張部位に緩消法をそれぞれ約2分施術し筋弛緩を確認した結果、血流が良くなってきたことがわかるとの報告を受けた。
次に、両側の胸鎖乳突筋中央部から起始部周辺に筋緊張を確認した。両側の筋緊張部位に緩消法をそれぞれ約3分施術し筋弛緩を確認した。眼精疲労を感じなくなり、頭が軽くスッキリしたと大変喜んで頂けた。