【患者】50代前半 男性
【主訴】緩消法で腰を軟らかくしたら体が良く回転するようになり、ゴルフ練習で良い打球が飛ばせたので楽しくて打ちすぎたら左の首が痛くなった。
【既往歴】-
【現病歴】自身で緩消法を行い腰部の筋緊張を弛緩したところ、かつてないほど胸腰部の回旋動作の可動域が広がりゴルフ練習で良いスイングができた為、昨日ゴルフ練習場で数時間打ち続けたところ頚部左側に痛みが生じた。これまでにも頚部左側に痛みが生じることが有り、経験上この痛みは1週間続くだろうと思い、早めに対処しようと来院。
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【現症】頚部関節可動域(以下、ROM)は自動で左回旋約45°、右回旋約50°で頚部左側に痛みが生じる。
【施術と結果】本症例は、長時間のゴルフ練習により頚部左側に痛みが生じており、目視と触察により腫脹や熱感が確認できないことから、頚部左側周辺の筋緊張が要因と考えた。
先ず、頚部ROM自動右回旋約50°で最も痛みを感じる部位を示指で示してもらったところ、左胸鎖乳突筋中央周辺を示した為、触察により筋緊張を確認し、緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認した結果、頚部ROM自動右回旋約50°で生じる頚部左側の痛みは10から0(NRS改変)と消失し、頚部自動右回旋動作での日常生活上のROM制限は確認できなくなった。
続いて頚部ROM自動左回旋約45°で最も痛みを感じる部位を示指で示してもらったところ、先程とほぼ同位置を示した為、触察により同部位周辺の筋緊張を確認し、筋緊張部位に緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認した結果、頚部ROM自動左回旋約45°で生じる頚部左側の痛みは10から3(NRS改変)と小さくなり、頚部ROMは自動左回旋約50°と大きくなった。
ご本人の希望により残りの時間は腰部に緩消法を行い、施術終了時には頚部ROM自動左回旋約45°で生じる頚部左側の痛みは10から1(NRS改変)と小さくなり、頚部ROMは自動左回旋動作での日常生活上のROM制限は確認できなくなった。
「痛みが無くなり動けるようになるとつい動きすぎてしまうが、心配なく運動できるように緩消法で腰の筋肉を軟らかくしていきたい」とお話しいただいた。