1年前から続く五十肩の改善例

【現症】右上肢の挙上と右肩関節外転で右三角筋肩峰部付近に痛みが発生する。右肩関節可動域（以下、ROM） は自動で屈曲約110°、外転約100°。安静時には右肩関節の痛みは無いが、慢性的な肩こりに長年悩んでいる。
【治療と結果】本症例は約1年前から続く慢性的な右肩関節の運動痛であり、触察にて右大胸筋周辺と右大円筋周辺及び右広背筋周辺に筋緊張を確認出来たことから、要因は右大胸筋周辺の筋緊張及び、右大円筋周辺の筋緊張であると考えた。
　 先ず、右大胸筋鎖骨部付近に約2分緩消法を行い筋弛緩を確認した結果、右肩ROMは自動で屈曲約120°、外転約110°と改善が見られ、痛みは10から8（NRS改変）と小さくなった。
次に右大円筋周辺及び右広背筋起始部周辺を合計約15分かけて緩消法で弛緩させた結果、右肩ROMは自動で屈曲約180°、外転約170°と大きくなり、痛みは10から2（NRS改変）と小さくなった。
　 五十肩は腰部の筋緊張が原因であり、腰部の筋緊張を弛緩する事で再発の防止と肩こりの改善も出来ることを伝えて施術を終了した。