【患者】40代前半 女性
【主訴】頭痛
【既往歴】―
【現病歴】30代のころから頭痛が酷かったが、約1ヶ月前から毎日頭痛が続き収まらない。今回のように約1ヶ月も続き収まらないのは初めてで不安になり、1週間前に脳神経外科を受診し脳のCT検査、頸のMRI検査をしたが異常なし。頭痛薬で様子を見るようにと言われた。約1ヶ月前から頭痛薬を毎日3錠飲んでいる。側頭部から後頭部にかけて痛みがあり、日によって右側に出現したり左側に出現する。
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【現症】来院時は左側頭部に痛みがあり、頸部から肩上部にかけての痛みはないが倦怠感はあるとのこと。
【施術と結果】本症例は1週間前に脳のCT検査と頸のMRI検査をしていることから、痛みの要因は頸部の筋緊張により頸動脈が圧迫されることによる頭部への血行不良、さらに頸部の筋緊張の要因は腰部の筋緊張と考えたため、触察にて頸部全体に筋緊張を確認できた。
はじめに左頸部側面上部に緩消法を約1分行い、次に左後頚部上部に緩消法を約1分行い、筋弛緩を確認できた。その結果、左側頭部の痛みが10から7(NRS改変)に小さくなり、頭部の血流が良くなった感覚と、右と比較してもらい左頸部が軽い、動かしやすいなどの報告をいただいた。次に腰部の筋肉を弛緩するため、腰部側面腰椎2番から4番の高さを緩消法にて約20分行い、筋弛緩を確認し、再び左頸部側面上部に緩消法を約3分行い、次に左後頚部上部に緩消法を約3分行い、筋弛緩を確認できた。その結果、左側頭部の痛みが10から4(NRS改変)に小さくなった。
2日後に再来院し、施術後の翌日から頭痛がないとのことでした。頭痛の完治を目指し腰部の弛緩を続けて行く。