突然発症した10分も歩けない間欠性破行の改善例

【現症】安静時痛は無く、歩行時に右臀部から右大腿部外側面に痛みが発現する。約10分間の歩行で痛みが発現し、数分の休憩で痛みは消失し再び歩行可能となる。
【施術と結果】本症例は右側の臀部から大腿部の痛みによる間欠性破行の症状があり、第5腰椎横突起周辺の筋硬結による下肢への血行不良が要因と考えた。
　 触察で腰部の筋緊張を確認したところ、腰部側面の押圧深は両側共に約3cmと比較的軟らかかった為、長時間を要せずに痛みを軽減出来る可能性があると考えた。
先ず、第3腰椎高位の腰部側面から施術を開始し、緩消法で合計約30分かけて弛緩し、腰部押圧深は約4cmになった。10分以上歩行してみないと痛みの軽減は確認出来ない為に、その日は施術を終了した。約一週間後に別の箇所の痛みを理由に再び来院したが、歩行時の右足の痛みは10から0（NRS改変）と消失したと報告を受けた。
　 右肩が痛むことで来院したが、右肩の痛みも腰部の筋緊張が原因であることを伝えて、継続して腰部を軟らかくすることを勧めた。