10日前の1時間の歩行時に発現した左膝窩痛の改善例

【現症】安静時痛はないが歩行時痛及び騎座位からの立ち上がり時等、動作開始時に痛みが発現する。関節可動域制限は認められない。歩行時には跛行を呈する。
【施術と結果】本症例は左膝窩痛を訴えているが、目視及び触察により熱感、腫脹が確認できなかった為、筋緊張による血行不良が要因であろうと考えた。
　 膝窩の筋緊張の根本的な要因として腰部の筋緊張があると考察し、腰部を触察すると膝窩の痛みを訴える箇所の真上にあたる腸骨稜の際に筋緊張を確認した。同箇所に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。
　 その結果、騎座位からの立ち上がり時の痛みが10から7(NRS改変)となった。効果が認められた為引き続き同箇所に緩消法を約15分行い筋弛緩を確認した。その結果、騎座位からの立ち上がり時の痛みは10から0(NRS改変)と消失し、歩行時痛も10から0(NRS改変)と消失した。
　 その後は再発防止の為に腰部全体の筋弛緩が重要と考え、腰部真横から正中に向かって筋弛緩を行い終了した。来院時には跛行を呈した症状が消え、痛みなく普通に歩行できると感謝されました。