右肩挙上時の痛みと肩関節可動域が頚部の筋弛緩で改善した例

【現症】
右肩の側方挙上（外転時）に、右肩甲骨の上縁外側と、右肩外側やや前方に発痛。右肩関節可動域（以下、ROM）は、自動、外転約100°で痛みあり。
【施術と結果】
本症例は、右肩外転時の痛みを訴えており、痛みを訴えている部位に熱感、腫脹は確認できなかったことから、痛みの要因は筋緊張による血行不良と考えた。
　 右肩周辺の痛みを訴える部位を触察し、筋緊張を確認したが、特に頸部右側の僧帽筋と思われる筋の筋緊張が高かった為、先ずこの部位に約1分施術し筋弛緩を確認した結果、右肩ROM自動、外転約150°となった。
　 更に約2分、右肩甲骨上縁外側まで施術を行い、筋弛緩を確認した結果、右肩ROM自動、外転約180°となり、右肩甲骨の上縁外側の痛みは10から0（NRS改変）となり、右肩外側やや前方の痛みも10から3（NRS改変）となった。
　 次に、痛みの残存する右肩外側やや前方周辺を触察すると、右鎖骨下縁の三角筋前部に筋緊張を確認した。この部位に約1分施術を行い、筋弛緩を確認した結果、痛みは10から0（NRS改変）となった。