【患者】40代後半 女性
【主訴】昨日仕事をしていたら眼の奥が痛くなってきて、頭の前の方が締め付けられるような感じがする。左の瞼が時々ピクピクする。
【既往歴】-
【現病歴】昨日仕事中に両眼の奥に痛みが発現し、前頭部の圧迫感と左眼瞼痙攣が生じた。以降前頭部の圧迫感と頭重感が継続しており、時折左眼瞼痙攣が生じる。これまでにも片頭痛が発現することは度々あった。仕事はデスクワークで、パソコン作業が長時間に及ぶと片頭痛が発現しやすい。以前同様の症状で近医受診するも異常無しと診断された。
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【現症】両眼の奥に軽度の痛み有り。前頭部の圧迫感と頭重感が有り、時折左眼瞼痙攣が生じる。
【施術と結果】本症例は、片頭痛を訴えており脳疾患の可能性も考えたが、以前同様の症状で近医受診するも異常無しと診断されていること、主観により過去に経験の有る痛みであるとのことから、頚部の筋緊張による血行不良が片頭痛の要因と考え施術を行った。
先ず、両眼の奥の痛みと前頭部の圧迫感を訴えていることから、両頚動脈周辺の筋緊張による両眼と頭部への血行不良が要因と考え、触察により両頚動脈周辺に筋緊張を確認し、緩消法を左右それぞれ約3分ずつ施術し筋弛緩を確認した結果、両眼の奥の痛みは10から3(NRS改変)と小さくなり、主観により前頭部の圧迫感は約5割減少したと報告を受けた。改善が見られた為、続けて同部位周辺に緩消法を左右それぞれ約3分ずつ施術し筋弛緩を確認した結果、両眼の奥の痛みは10から0(NRS改変)と消失し、主観により前頭部の圧迫感は約7割減少したと報告を受けた。
「眼の奥がすっきりして別の世界が見える」と喜びの声を頂いた。