【患者】50代後半、女性
【主訴】右の太ももが痛い
【既往歴】虫垂炎手術(15歳)
【現病歴】約3年半前、特に誘因なく右股関節から大腿部前面に痛みが出現。歩行荷重時の痛みが気になっている。自然経過をみていたが、痛みが改善しないため来院。
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【現症】歩行荷重時、右股関節屈曲で右大腿部前面に痛みが出現する。その為、右股関節を出来るだけ動かさずに歩行するようにしているとの事。
【検査結果】レントゲン検査にて、右変形性股関節症(進行期)の所見あり。
【施術と結果】本症例の痛みは、まず右股関節と連動して動く右腰部の筋緊張が要因と考えたため、右腰部側面から右上前腸骨棘付近にかけて施術を行う事とした。
まず施術者①が、上前腸骨棘付近から施術を開始。約1分で筋弛緩を確認。痛みは10から7(NRS改変)と小さくなったと報告を受けた。次に施術者②が、上前腸骨棘付近の筋緊張に影響すると考えられる右腰部側面へ施術箇所を移行。約5分で筋弛緩を確認。痛みは10から5(NRS改変)と小さくなった。
次に施術者①に戻り、右腰部側面への施術を継続。約15分で10から4(NRS改変)と小さくなった。更に施術者②に交代し、約5分施術。痛みは10から3(NRS改変)と小さくなり、この時点で施術時間が終了となった。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①筆者・②渡邉の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は①が行った。