1年間続く左股関節外旋動作で生じる左股関節痛の改善例

【現症】仰臥位で左股関節屈曲約90°・左膝関節屈曲約90°（以下、検査肢位）での左股関節可動域（以下、ROM）は他動で、外旋約20°で痛みが生じ、ROM制限を確認。左股関節に安静時痛は無し。
【施術と結果】本症例は、誘因無く左股関節外旋動作で左股関節に痛みが生じており、レントゲン検査で異常無しと診断されていることから、左股関節周辺の筋緊張が要因と考えた。
　 先ず、仰臥位で左股関節屈曲約45°・左膝関節屈曲約90°肢位（以下、施術肢位）での左股関節外旋動作で痛みが生じる部位を指一本で示してもらったところ左鼡径部の中央付近を示した為、触察により筋緊張を確認し、緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した結果、仰臥位で施術肢位での左股関節外旋動作で生じる左股関節の痛みは10から5（NRS改変）と半減し、検査肢位での左股ROM他動外旋は約30°と大きくなった。
　 改善が見られた為、続けて同部位周辺に緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認した結果、仰臥位で施術肢位での左股関節外旋動作で生じる左股関節の痛みは10から0（NRS改変）と消失し、検査肢位での左股ROM他動外旋は約45°と大きくなり、ROM制限は確認できなくなった。
　 胡坐姿勢も痛み無く取ることができ、1年悩んできた左股関節痛が短時間で消失したことにお喜びいただいた。