【患者】60代後半女性
【主訴】口を開けると右の顎関節が痛い。
【既往歴】ー
【現病歴】約4ヶ月前より開口時右顎関節周辺部が痛く、近医口腔外科受診し画像診断では特に問題なく、様子観察となった。
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【現症】開口時、上下歯間距離約1cmにて右顎関節周辺部に疼痛を訴えた。
【施術と結果】本症例は、近医口腔外科を受診しており画像診断にて問題なしの為、右顎関節周辺部と右側頚部筋群の筋緊張が、痛みの要因の1つであると推測した。そして頚部の筋緊張は腰部筋群の緊張であると考えた。
先ず右顎関節周辺部の筋緊張に対し、緩消法を約30秒行い筋弛緩を確認した。痛みが10から5(NRS改変)に小さくなった。開口時、上下歯間距離約2cmに大きくなった。効果があった為、続けて筋緊張部位に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。痛みが10から2(NRS改変)に小さくなった。開口時、上下歯間距離約2.5cmに大きくなった。次に頚部の筋緊張に対し緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。開口時、上下歯間距離約3cmに大きくなった。次に腰部筋群の筋緊張に対し緩消法を約10分行い筋弛緩を確認した。痛みが10から0(NRS改変)に消失した。開口時、上下歯間距離約3.5cmに大きくなった。それ以上開口すると痛みがあるが満足された。