誘因なく痛みが出現した可動域制限を伴う後頚部痛の改善例

【現症】自動による頚部関節可動域（以下、ROM）は、腰かけ座位にて右側屈約25°で、第7頚椎（以下、C7）棘突起から右外側約3mの部位に痛みが出現。その他安静時痛なし。
【施術と結果】本症例は、後頚部右側周辺に痛みを訴えており、後頚部右側周辺の筋緊張による血行不良が痛みの要因と考えた。
　 はじめに、触察にて最も痛みを訴えるC7棘突起から右外側約3cmの部位の筋緊張を確認し、緩消法を約3分施術し、筋弛緩を確認した結果、右側屈時の痛みが10から3（NRS改変）と小さくなり、ズキッとした鋭い痛みは消失した。また、自動による頚部ROMは右側屈約40°と大きくなった。
　 痛みの位置が第2胸椎棘突起から右外側約2cmの部位に移動したため、その筋緊張部位に緩消法を約2分施術し、筋弛緩を確認した結果、右側屈時の痛みが10から1（NRS改変）と小さくなった。
　 後頚部周辺の筋緊張は腰部筋群の筋緊張が要因と考えられることから、再発防止の為に腰部側面の施術に移行した。腰部側面に緩消法を約20分施術し、筋弛緩を確認して終了した。可動域制限に伴う痛みが改善されて大変喜んで頂けた。