【患者】50代前半 女性
【主訴】正座しようとすると右膝が痛い。
【既往歴】-
【現病歴】1年程前より右膝関節屈曲動作時に右膝蓋骨内側付近に痛み有り。
続きを読む
【現症】安静時痛は無く、右膝関節可動域(以下、ROM)は自動で屈曲約90°とROM制限が見受けられ、この時右膝蓋骨上極から内側約4cmに痛みが発生。
【施術内容・結果】本症例は、1年程前から痛みが発生している事から、痛みの要因は右膝蓋骨付近の筋緊張と腰部が起始部、膝関節周辺が停止部になる筋に要因があると考えた。
はじめに疼痛部である右膝蓋骨付近を触察すると、右膝蓋上極より内側約4㎝から右膝蓋骨中央より内側約6cmに筋緊張を確認した為、筋緊張部位に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認。結果、痛みが10から7(NRS改変)になった為、引き続き同部位を約2分施術し筋弛緩を確認した結果、痛みが10から5(NRS改変)となり、右膝関節ROMは自動で約110°と大きくなった。痛みが半減し、右膝関節ROMも増大したが、触察にて確認した部位の筋弛緩ができた為、考察した縫工筋起始部周辺を触察すると、右上前腸骨棘より約3cm遠位に筋緊張を確認した為、筋緊張部位に緩消法を約5分施術。筋弛緩を確認した結果、痛みが10から3(NRS改変)になった為、引き続き同部位を約5分施術。筋弛緩を確認した結果、痛みが10から1(NRS改変)と小さくなり、右膝関節ROMは自動で約130°と改善した。
確認の為正座動作を行うと正座が可能になり、膝を気にする事無く動く事ができると喜んでいた。