１３年前に発症した脳梗塞から続く８０代男性の歩行困難の改善例

【現症】歩行時の左股関節関節可動域（以下、ROM）は自動屈曲約5°、左膝関節ROMは自動屈曲約５°で跛行を呈する。歩行速度は院内の通路約6ｍの距離を約15秒掛かる。
【施術と結果】本症例は約13年前に発症した脳梗塞後の歩行困難を訴えているが、杖なし独歩が可能な事から、歩行困難の要因は左下肢の筋緊張だと推察し大腿前面を触察したところ、左下前腸骨棘周辺の大腿直筋と思われる部位に筋緊張を確認し緩消法にて約2分施術した結果、歩行に変化を確認出来なかった。
　 次に大腿後面を触察したところ左殿筋粗面周辺の大殿筋と思われる部位に縦約5㎝、横約3㎝の筋緊張を確認し約15分施術したところ筋緊張部位は縦約3㎝、横約2cmと小さくなった結果、歩行時の左股関節ROMは自動屈曲約25°、左膝関節ROMは自動屈曲約25°と大きくなり、歩行速度は院内の通路約6ｍの距離を約７秒と速くなった。
　 「長年、マッサージに通って苦労してきたのに、一回でこんなに効果があると思わなかった」と大変喜ばれていた。