１０年痛みの消長を繰り返している腰部痛に関する改善効果

【現症】腰部に安静時痛は無く、胸腰部の屈曲動作時に痛みが出現。日常生活における胸腰部の関節可動域制限は確認出来なかった。
【施術内容・結果】本症例は、腰部に痛みと左足趾の感覚鈍麻を訴えており、腰部の筋緊張が痛みの要因と考えた。また、腰部の筋緊張により下肢の血行不良が左足趾の感覚鈍麻の要因と考えた。
　 初めに、触察により腰部側面の筋緊張を確認し緩消法を約５分施術し筋弛緩を確認した。結果、腰部の痛みが１０から４（NRS改変）と小さくなり、左足趾の感覚鈍麻に変化はみられなかった。引続き、腰部側面の筋緊張部に緩消法を約５分施術し筋弛緩を確認した。結果、腰部の痛みが１０から０（NRS改変）と消失したが左足趾の感覚鈍麻に変化はみられなかった。
　 再度、腰部を触察したところ、左腸骨稜中央部付近に筋緊張を確認し緩消法を約３分施術し筋弛緩を確認した。結果、左足趾の感覚鈍麻が主観により約１割減少したと報告を受けた。
　 改善がみられた為引続き左腸骨稜中央部付近の筋緊張部に緩消法を約２分施術し筋弛緩を確認した。結果、左足趾の感覚鈍麻が主観により約２割減少したと報告を受けた。腸骨稜付近の筋弛緩に対して改善が少ない事で、左足趾の感覚鈍麻の改善には腰部深層部の筋弛緩が必要と考え、腰部側面筋緊張部から緩消法を約１５分施術し筋弛緩を確認した。結果、左足趾の感覚鈍麻が主観により約３割減少したと報告を受けた。約１０年間変化がみられなかった左足趾の感覚鈍麻が約３割減少し、腰部の筋弛緩をする事で改善する望みが持てたと喜びの言葉を頂けた。