【患者】50代前半 女性
【主訴】右脚を攣ったあとがまだ痛い。
【既往歴】4年前、交通事故による頚部捻挫および腰部捻挫。
【現病歴】2日前の早朝に右下腿後面を攣り、痛みが残存している。
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【現症】右下腿後面に運動痛あり。
【施術と結果】本症例は、2日前に右下腿後面の筋痙攣後から同部位の痛みが残存しているため患部を目視および触察で確認したが、熱感・腫脹・内出血は確認できなかった。そのため、右下腿後面の痛みの要因は筋緊張による血行不良と考えた。
はじめにもっとも強い運動痛を訴える右腓腹筋外側頭近位1/3周辺に約1分施術し筋弛緩を確認した。その結果右下腿後面の運動痛は10から8(NRS改変)となった。引き続き同部位周辺に約5分施術し筋弛緩を確認した。その結果右下腿後面の運動痛は10から4(NRS改変)となった。十分な筋弛緩を確認したが症状の改善が思わしくなかったため、右下腿後面の運動痛の要因は腰部の筋緊張と考えて腰部を触察したところ、第4腰椎棘突起から右に約8cmの右腸骨稜上縁周辺に筋緊張が確認された。同部位に約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果右下腿後面の運動痛が10から2(NRS改変)となった。引き続き同部位周辺に約5分施術し筋弛緩を確認した。その結果右下腿後面の運動痛は10から0(NRS改変)となり消失した。
翌日も痛みなく生活できているとの報告を受けた。