【患者】50代前半 男性
【主訴】1週間くらい前から立ち上がる時や立っている時に両膝が痛い。
【既往歴】-
【現病歴】約1週間前から、椅座位からの起立動作や立位で両膝関節前方に痛みが発生。
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【現症】椅座位からの起立動作や立位で両膝関節前方に痛みが生じる。座位での安静時痛は無し。両膝関節に日常生活上の可動域制限は確認できなかった。
【施術と結果】本症例は、椅座位からの起立動作や立位での両膝関節前方の痛みを訴えており、目視と触察により両膝関節周辺に腫脹や熱感が確認できないことから、両膝関節前方の筋緊張による血行不良が痛みの要因と考えた。
先ず、両膝関節前方の血行不良の要因と考えられる両鼡径部周辺の筋緊張の弛緩を目的として、両上前腸骨棘内縁周辺を触察したところ筋緊張を確認した為、同部位周辺に緩消法を約30秒施術し筋弛緩を確認した結果、椅座位からの起立動作での両膝関節前方の痛みは10から5(NRS改変)と半減し、立位での両膝関節前方の痛みは10から0(NRS改変)と消失した。
その後は弛緩すべきポイントを説明した上でご本人に緩消法を行ってもらった結果、約20分後には椅座位からの起立動作での両膝関節前方の痛みは10から0(NRS改変)と消失したと報告を受けた。
約1週間続いた両膝関節前方の痛みが約30秒で半減し、自分で緩消法を行うことで痛みを消失させられたことに驚きと喜びの声をいただいた。