肺気腫と診断された息苦しさと浅呼吸の改善例

【現症】安静時には浅呼吸で、深呼吸をしてもらうと吸気時に息苦しさを訴える。
【施術と結果】本症例は、近医にて肺気腫と診断されていることから、緩消法では破壊された肺胞は元に戻せないこと、それが原因の浅呼吸と息苦しさであれば改善しない場合が有ることを説明しご理解いただいた上で、浅呼吸の要因は腹部から腰部の筋緊張の可能性が有ると考え施術を行った。
　 先ず、浅呼吸の要因は腹部の筋緊張により肋骨の可動域が制限されている為と考え、両季肋部正中寄りを触察したところ筋緊張を確認し、緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した結果、深呼吸での吸気時の息苦しさは主観により変化が無かった。
　 変化が見られなかった為、次に、同じく肋骨の可動域を制限する要因と考えられる腰部の筋弛緩を目的として、腰部側面から両肋骨下縁を触察したところ両第12肋骨下縁周辺に筋緊張を確認し、緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した結果、深呼吸での吸気時の息苦しさは主観により約3割減少したと報告を受けた。改善が見られた為、続けて同部位周辺に緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認した結果、深呼吸での吸気時の息苦しさは主観により約7割減少したと報告を受けた。また安静時の浅呼吸も主観により約5割改善し、深く呼吸ができるようになったと報告を受けた。
　 「息苦しさが改善するだけでも日常生活が楽になる」と安心した様子だった。