半年前から発生し2ヶ月前に悪化した脱力感による歩行障害の改善例

【現症】 他者に支えられた状態で来院。両大腿後面に軽度の痛みがあり、脱力感により立位での股関節自動屈曲が困難な状態。杖を使用して歩幅が10cm未満で両足を引きずるようにして歩行している。
【施術と結果】本症例は痛みによる歩行困難ではなく、運動麻痺によるものと本人は訴えているが、知覚鈍麻は確認できず近医整形外科での検査でも異常は見られなかったので、腰部の筋緊張による血行不良が要因と考えた。
　 触察にて腰部の強い筋緊張を確認し、施術前の腰部押圧深は両側共に1cm未満だった。緩消法で腰部側面から弛緩させていき約5分施術をしたところ、両大腿後面の痛みが10→0(NRS改変)と消失した。引き続き合計で約40分腰部のみを施術したところ、腰部押圧深は約2cmとなり、他者の支えなしで歩行が可能となり、本人も驚くほど歩けるようになったと喜んでいた。