要因不詳の右大腿部知覚鈍麻の改善例

【現症】右大腿部伸側中央から遠位にかけて知覚鈍麻あり。股・膝関節に可動域制限は認めない。
【検査結果】大腿四頭筋の筋力は徒手筋力テストで5-（健側は5）。レントゲン検査では、骨病変や異所性骨化などの所見なし。
【施術と結果】本症例は、大腿部伸側遠位部に知覚鈍麻を訴えている。健側と比して主観で約10％の感覚しかない。触察にて健側と比して、患部から約4横指近位の範囲に筋緊張を確認。
　 まず施術者①が同部に緩消法を実施する事とした。施術開始から約3分、筋弛緩を確認。知覚鈍麻部位の近位約2ｃｍの範囲で知覚が主観で約30％増と報告を受けた。施術効果があった事から、同部から患部周辺まで施術範囲を拡大する事とした。
　 続けて施術者②が更に約10分間、緩消法を実施。知覚約１0％だった範囲で、押圧時に痺れの感覚が出てきたと報告を受けた。この時点で施術時間は終了した。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①筆者②渡邉の2名で順次施術を行った症例であり、部位ごとに施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は施術者①が行った。