【患者】70代前半 女性
【主訴】右を向くと首が痛い。
【既往歴】両側人工股関節置換術(両側とも10年以上前)
【現病歴】4日前から頚部右側に運動痛があり、痛みに変化がない。
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【現症】頚部右回旋時、頚部右側に運動痛あり。
【施術と結果】本症例は、4日前から頚部の運動痛を訴えており、患部周辺を目視および触察で確認したが内出血・腫脹・熱感は見られなかった。そのため頚部運動痛の要因は筋緊張と考えて改めて患部を触察したところ、第4頚椎(以下、C4)高位の頚部右側から右肩甲骨上角周辺にかけて筋緊張が確認された。
はじめに最も強い運動痛を訴えるC4棘突起から右に約3cmの筋緊張部位に約1分施術し筋弛緩を確認した。その結果頚部右回旋時の運動痛は10から8(NRS改変)となった。引き続き同部位周辺に約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果頚部右回旋時の運動痛は10から7(NRS改変)となった。十分な筋弛緩を確認したが変化が少なかったため、施術部位を右肩甲骨上角周辺に移行し、約1分施術し筋弛緩を確認した。その結果頚部右回旋時の運動痛は10から3となった。引き続き同部位に約2分施術し筋弛緩を確認したが頚部右回旋時の運動痛に変化は確認できなかったため、痛みの要因は腰部の筋緊張と考えて腰部を触察したところ、第2腰椎棘突起から右に約7cmの部位に筋緊張が確認された。同部位に約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果頚部右回旋時の運動痛は10から0(NRS改変)となり消失した。